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【HowTo車中泊】夏の車中泊を快適にするためにはPHVが一番

夏の車中泊では暑さ対策が重要です。

就寝中に車のクーラーが使えれば問題解決なのですが、クーラーを使うためにはエンジンを動かさなくてはなりません。

でも夜通しアイドリングを続けると近隣住民や他の車中泊旅行者の迷惑にもなりますので、車中泊では車のクーラーを使うことはできません。

なら電気をたくさんため込んでいるであろうハイブリット車なら、エンジンを掛けずとも一晩中エアコンが使えるのではないかと思い、いろいろ調べてみました。

カーエアコンの仕組み

そもそもクーラーは、液体の冷媒を車内のエバポレーターという機器の中で細いノズルから噴
出させ、冷媒を気体にし、そのときの蒸発熱でエバポレーターが低温になることによって、冷気を作っています。

そして気体になった冷媒をエンジンで駆動するコンプレッサーで圧縮し、液体に戻した上で再びエバポレーターに送り込むことによって、冷気を出し続けます。

 

この仕組みは家庭用クーラーと原理的には同じなのですが、大きく異なるのが、冷媒を圧縮するためのコンプレッサーです。

家庭用クーラーのコンプレッサーは電気の力で動きますが、カークーラーのコンプレッサーはエンジンで駆動します。

従っていくら外部電源などから電気を供給してあげても、カークーラーはエンジン停止時は使えません。

 

一方で家庭用クーラーと同様の電動コンプレッサーを使っているカークーラーもあり、ハイブリット車等に搭載されています。

ハイブリット(HV)車

ハイブリット車はガソリンの使用を極限まで減らすために、考えられた走行システムです。

そのためガソリンの使用を減らすために、しばしばエンジンを停止させ、電気の力で走行したりします。

 

このようなハイブリット車でエンジン駆動のコンプレッサーを使っていると、エンジンが停止するとクーラーが効かなくなり、とたんに車内の温度が上がってしまいます。

これを回避するためハイブリット車では電動コンプレッサーを搭載しています。

これならエンジンを動かさなくても、クーラーは使用可能です。

 

でも実際のところ、走行で蓄えられた電力では数十分程度しかクーラーを動かすことができず、その後もクーラーを使い続ける場合は、バッテリーに充電を行うためにエンジンが自動的に掛かってしまいます。

 

これではマナー違反せずに、熱帯夜に快適に車中泊を行う目的は、達成されません。

プラグインハイブリット(PHV)車

では蓄電容量が大きいプラグインハイブリット車ではどうでしょうか。

 

プリウスで比べるとハイブリット車が1.3kWh、プラグインハイブリット車が8.8kWhと蓄電容量は6.7倍あります。

 

これなら目的を達成できそうです。

 

実際に実験されている方の動画などでも10時間以上使えているようです。

使用時間は外気温や日照など条件にもよると思いますが、就寝時の6~7時間程度ならば十分に使えるように思います。

PHVなら充電しながらクーラーが使える

またPHVなら充電しながらクーラーを使うこともできます。これなら就寝時にクーラーを使いながら、翌日の走行用の蓄電も可能です。

 

オートキャンプ場やRVパークなど電源付きサイト等なら、クーラーを使いながら充電するといった使い方もできそうです。

 

また急速充電なら20分程度で80%まで充電可能ですので、車中泊ポイント到着前に急速充電しておけば、連日の使用にも耐えられそうです。

 

 

車中泊旅行にはぴったりなプラグインハイブリット車ですが、現行国産モデルでは、トヨタのプリウスと三菱のアウトランダーの2択になってしまいます。

両方とも車中泊を前提に考えるとスペースが物足りません。しかしこの先ミニバンやハイエースなどにもPHVモデルが登場してくると、有力な候補になるのは間違いないと思います。

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