寒さが緩む日もありますが、まだまだ寒い日が続きますね。
これまで車中泊用にカセットガスストーブが使えるか考えてきました。
車内でカセットガスストーブを使うのは、リスクを伴います。でも一酸化炭素中毒や酸欠に注意して、換気を十分に行いながら短時間だけ使用する方法なら、私はリスクをコントロールできそうだと思い、カセットガスストーブを購入することに決めました。
カセットガスストーブにも色々なタイプがあるのですが、効率的に車内を温めるにはファンヒータータイプのものが良さそうです。
ただシーズンも終わりに近づいているためか在庫が少なくなっており、価格も高めですね。
想定よりも高価格なため、購入をためらっていました(安く販売しているサイトも複数見つけたのですが、すべて詐欺サイトでしたので、探している方は注意してくださいね)。
このストーブは私のような使い方をしたい人にとっては大変便利なアイテムなのですが、カセットガスボンベを使っているため、通常の暖房機器としてはやや暖房能力が低く、またランニングコストも高めです。
従って使って便利なシーンは限られており、通常の使用だと石油ファンヒーターに分があります。
メーカーが来シーズンも販売を続けてくれればよいのですが、いつまで販売が続くか微妙な気もします。
そんなことを考えて、もやもやしていたところ、別の用事で入った近所のホームセンターで実物を発見しました。
なんと展示品処分価格で1台だけ税込18,000円で売られていたので、即購入してしまいました。
このカセットガスストーブは、ファンヒータータイプのストーブなのですが、電源や電池は不要となっています。ガスを燃焼させた熱を利用して自家発電し、ファンを回転させているので、カセットボンベさえあれば、すぐに車内でも使えます。
実際に車内で実験的に使ってみました。
前回同様、一酸化炭素警報機を天井付近に設置して実験開始です。
点火後しばらくすると、ファンが回り前面から温められた空気が排出されます。排出口はとても熱くなりますので、注意が必要です(赤く見えるのは内部の天板で、排出口自体は赤くはなりません)。
一方で上部にも排気口があり、ファンが動き出すまで数十秒の間は熱い空気が排出されます。でも巡航運転に入ると手で触っても大丈夫なくらいまで温度が下がりました。
実験開始前の車内の気温は2度くらいだったのですが、点火してから10分もすると車内が温まってきます。ファンヒーターで温められた空気は車の天井付近に溜まるため、天井近くはすぐに20度くらいまで温まっているようです。
一方でファンヒーターの横あたり置いた温度計は、まだ4度くらいと低い温度です。
ファンヒーターを使うときは扇風機も併用して車内の空気を循環させるのが良さそうです。
その後10分くらいで残り少なかったガスボンベが空になったのですが、使っている間に一酸化炭素警報機が鳴るようなことはありませんでした。
1時間に1回、10分くらいの点火を繰り返して使うようなイメージだったのですが、冷え切った車内全体を快適な温度まで温めるには、もうちょっと長い時間が必要なようです。
車の暖房で一度温まっている車内であれば、1時間に1回、10分くらいの使用でも十分なように思います。でも起床時の冷え切った車内では、感覚的には30分くらいは運転させたほうが良さそうです。
これで換気扇でしっかり換気しながらになりますが、冬季でも快適な車中泊ができそうです。
※一酸化炭素は本当に怖い気体です。一歩間違うと命の危険があります。メーカーは車内などの狭い空間での使用を禁止しています。
私は短時間の使用を前提に、自己責任で色々検討を行っていますが、カセットガスストーブを車内で使うことを推奨しているものではありませんので、ご留意ください。
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