車中泊用にハイエースが欲しい夫婦ですが、ボディー形状などによって、取得するナンバープレートのナンバーが異なることを知りました。
そこでどのナンバーで登録するのが、一番良さそうなのか、比較してみました。
ナンバーの種類
ハイエースの場合、以下のいずれかのナンバーを取得することになります。
ナンバー | 1 | 4 | 8 | 2 | 3 |
区分 | 普通貨物 | 小型貨物 | 特殊用途 | 普通乗合 | 普通乗用 |
いずれのナンバーを取得するかによって、車検の頻度や自動車税、保険料金、高速料金が変わってくるので注意が必要です。
車検の頻度
取得するナンバーごとに受けなければならない車検の頻度が変わってきます。
貨物車登録(1、4)の場合は、初回を除き、毎年車検となってしまいます。ユーザー車検で車を陸運局へ持ち込めば、検査料などの差だけですが、ディーラーに車検をお願いするならば、車検手数料などが乗用車登録(3)の倍必要になってきます。
ナンバー | 1 | 4 | 8 | 2 | 3 |
車検 | 1年(初回2年) | 1年(初回2年) | 2年 | 1年 | 2年(初回3年) |
※用途は自家用の場合で記載
自動車税
自動車税もナンバーによって、変わってきます。貨物車登録(1、4)と乗用車登録(3)の差が意外と大きいですね。
ナンバー | 1 | 4 | 8 | 2 | 3 |
自動車税 | 11,500円 | 11,500円 | 40,800円 | 33,000円 | 51,000円 |
※年額で記載、またエコカー減税等は考慮していない
自賠責保険料
自賠責保険料もナンバーによって、変わってきます。
ナンバー | 1 | 4 | 8 | 2 | 3 |
自賠責保険料 | 23,970円 | 17,350円 | 17,720円 | 15,370円 | 15,520円 |
※保険料は12か月分、用途は自家用で記載
自賠責保険は貨物車登録(1、4)の方が高くなる傾向です。
任意保険もナンバーによって変わりますが、保険料は保険会社によって様々です。
また通販型の自動車保険の場合、そもそも8ナンバーの加入ができなかったり、等級を引き継げなかったりすることもあるようですので、注意が必要です。
高速料金
高速料金もナンバーによって、変わってきます。1、2ナンバーは中型車扱いになりますので、高速料金は1.2倍になります。
ナンバー | 1 | 4 | 8 | 2 | 3 |
高速料金 | 1.2倍 | 1.0倍 | 1.0倍 | 1.2倍 | 1.0倍 |
ハイエースの種類
そもそもハイエースには乗車定員ごとに以下の区分に分けられています。
VAN | COMMUTER | WAGON | |
乗車定員 | 2~6人 | 16人 | 10人 |
夫婦は車中泊用にハイエースの購入を考えていますので、検討対象はVANになります。
またボディー形状も以下の区分に分けられています。
全長 | 全幅 | 車高 | |||||
ボディー形状 | ロング | スーパーロング | 標準 | ワイド | 標準 | ミドル | ハイ |
VANを前提に考えると、スーパーロングやワイド、ミドルルーフやハイルーフを選択した時点でナンバーは1ナンバーになり、ロング、標準、標準ルーフならば、4ナンバーになります。
夫婦はハイエースを普段使いすることになりますので、全長はロング、全幅は標準、車高も標準を考えています。
そうするとナンバーは4ナンバーになるのですが、4ナンバーであれば、高速料金が上がることはありません。また自賠責保険や任意保険は少し上がりそうですが、自動車税がかなり下がります。
あとは車検ですが、毎年ディーラーにお願いしたとしても、自動車税の差額分で、車検手数料はペイできそうです。一日休みをとって、ユーザー車検で車検を通せば、トータルでも貨物車登録(4)の方が、有利なようです。
特殊用途で登録する方法もある
ハイエースをキャンピングカー仕様にしてしまえば、特殊用途登録(8ナンバー)することも可能です。
特殊用途登録(8ナンバー)だと車検は2年ごとになりますので、毎年車検は避けられます。
ただしキャンピングカーの場合は、
- 乗車定員の1/3以上が就寝可能であること
- 10Lタンク以上の水道設備が必要
- コンロなどの炊事設備(床面から1600mm以上の高さを確保)が必要
などの構造要件を満たす必要があります。
ハイエースの場合は、標準ルーフだと車高が1335mmしかなく、8ナンバー登録のためには、ポップアップルーフ仕様にするなど対応が必要です。
また自動車税が貨物車登録に比べて高くなるのと、任意保険に加入できないケースもあることを考えると、特殊用途登録(8ナンバー)登録することもメリットはあまりないようにも思います。
夫婦が想定している使い方だと、毎年車検さえ面倒でなければ、小型貨物登録(4ナンバー)するのが一番良さそうです。
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